代表が語る、K1くんの話

ダサい!
便利!使いやすい!

飲食店の現場を分かっている会社でありたい。

最新に見せることより、忙しい現場で確実に動くこと。広く浅く売ることより、手の届くお客様を深く支えること。これは、失敗しながら飲食店に教わってきた私たちの話です。

最初の失敗から読む
株式会社APPLILAB代表取締役 菅野壮紀
菅野 壮紀かんの たけのり
株式会社APPLILAB 代表取締役

知名度の低さとサポートの厚さ(熱さ)自慢です。

01 BEGINNING

始まりは、半分寝ながら
シフトを引く店長でした。

2003年、私は低単価の居酒屋で、主にキッチンスタッフとして働いていました。営業終了後、店長が来週のシフトを半分寝ながら考えている。POSがあるのに、印刷されたロール紙を見ながらExcelへ二度打ちしている。係でもない私が「もっと楽にしてあげたい」と思ったのが始まりです。

最初につくったのは、シフト作成ソフトではありません。紙で引いたシフトをアルバイト同士で共有できるよう、自宅にサーバーを立て、手打ちのHTMLで公開しました。その経験をもとに、大学の卒業論文では「飲食店におけるシフト作成システムの自動化とその評価」に取り組みました。

全パターンを計算し、「長時間勤務」「締め作業の翌日に立ち上げ」といった条件で減点し、点数の良い3案を人に提案する。理屈としては成立していました。でも、現場は動かなかった。

理屈では現場は動かない。
技術は独りよがりになってはいけない。

それからは、革新的かどうかより、「現場が本当に楽になるか」を先に考えるようになりました。

開発開始

前職時代、自宅で開発コードNGL(NoGoodLaboratory/イマイチな実験室)として設計・開発を開始。

APPLILAB創業

株式会社APPLILABを創業。カタカナで登記する予定が、うっかり英字になりました。

初導入

アルバイトしていた店舗へ、タイムカード管理システムとして初導入。

POS初導入

管理システムを土台にPOSを追加。翌月にはOES(ハンディ)も初導入。

年表出典:株式会社APPLILAB 会社情報

02 BUILT IN THE FIELD

「ダサい」は、
褒め言葉かもしれない。

タイムカードもレジも、「色使いがダサい」と言われたことがあります。その通りだと思います。私たちが優先しているのは、カラフルでおしゃれな画面ではなく、確実に、素早く、分かりやすく操作できる画面だからです。

黄色いボタンは重要な機能。取り消しや戻るは右上、確定は右下。使う頻度でボタンの大きさを変える。日本語が得意でないスタッフも、ピーク中に文字を読む余裕がないスタッフも、位置・大きさ・色で操作できるようにしています。

意味のある色だけ

黄色は会計など必ず押す重要操作。装飾のためのグラデーションは二の次です。

場所

迷わない定位置

キャンセルは右上、確定は右下。画面が変わっても身体で覚えられます。

頻度に合わせた大きさ

よく使う機能は大きく。隠れた右クリック操作を覚える負担も減らします。

失敗談

音声入力は、現場でまったく使えませんでした。

自社内では成功した最先端機能も、店舗ではBGM、人の話し声、雑多な音を拾ってしまいました。机上の成功を現場の成功だと思わないため、開発者にも1週間の飲食現場シフトイン研修を行っています。階段を上り下りしながら操作し、老若男女の声を直接聞きます。

03 TECHNOLOGY

なぜ今さら、Access。
なぜ今さら、Visual Basic。

答えは単純です。インターネットが切れても、飲食店の営業を止めたくないから。

回線障害それでも営業は続く
  • ハンディ使える
  • キッチン印刷出る
  • 会計できる
  • 差分データ復旧後に送る

店舗のPCを、店舗内サーバーに。

クラウドは複数店舗の管理や一斉保守に向いています。一方、店舗回線やONUが故障したとき、予約や決済が止まっても、注文・調理・会計まで止めるわけにはいきません。そのためK1くんは、店舗内のWindows PCとAccessを中心に動きます。

枯れた技術は、現場では強い。

Visual Basicは新機能の登場が遅く、AI連携では後手に回りやすい。弱点は理解しています。その代わりWindowsで安定して動き、新人開発者の学習コストも抑えられます。今はK1くんクラウドと組み合わせ、店舗内とクラウドの両軸で進化させています。

飲食店の「こんなこともあろうかと!」に応えます。

04 SUPPORT & PRICE

要件ではなく、
感情まで聞きたい。

コールセンターを使わない理由は、要件だけでなく、表情や声のトーン、言葉の裏側まで開発へ届けたいからです。まとめられた文字だけでは、どれほど困っているかが抜け落ち、開発の優先順位や解約率にまで影響します。

毎週「お客様係会」を開き、熱量の高い案件を共有します。順番に開発するか、割り込みで対応するかを決め、大至急なら会議を待ちません。

10 → 30

「会計種類を5つ増やして」に、20種類多く応えました。

コロナ禍で地域限定クーポンが急増し、従来の上限10種類では足りないという連絡を受けました。お客様の希望は5種類の追加でしたが、今後も増えると判断し、30種類まで拡張。1週間以内にリリースしました。開発工数だけでなく、将来のテスト工数と処理負荷のバランスを考えた結果です。

料金の考え方

POSが土台ではありません。
K1くんは、管理システムが土台です。

基本料金は、継続的な開発、電話サポート、サーバー維持のためにいただきます。POS、ハンディ、モバイルオーダー、券売機などは必要に応じて追加できます。

課金は台数・人数・席数ではなく、1店舗単位。繁忙時の増台や故障時の代替機まで、台数制限で営業を止めないためです。飲食業界全体で使えるご要望は製品機能として無償で、一社固有のご要望は個別カスタマイズとしてお見積もりします。

05 HOSPITALITY

最後まで、人に残したい仕事。
それは「雑談」です。

極端に言えば、居酒屋やレストランの多くの作業はIT化できます。でも、スナックの価値までシステムへ置き換えることはできません。料理そのものは仕組み化できても、人が提供することで、食べる方の感情や味覚は大きく変わります。

K1くんのモバイルオーダーは、「それでしか注文できない」仕組みではなく、「それでも注文できる」仕組みです。基本は人が注文を受け、ピーク時や、ビール・ハイボールのようにおすすめ説明が不要な商品はスマホから素早く注文できる。最初におしぼりとQRコードを人が手渡し、口頭で説明する運用も提案しています。

バックオフィスをDXする。
本業の接客は、人に返す。

K1くんは、人を減らすための製品ではありません。以前はレジ締め後の集計作業が長引き、終電後まで残って、ほぼ徹夜になることもあった店舗から、導入後は締め作業を終えて数分で帰れるようになったという声をいただいています。生まれた時間は、休息だけでなく、次の出店計画や従業員とのコミュニケーションにも使えます。システムにできる仕事はシステムへ。人には、人にしかできない仕事に時間を使ってほしいと考えています。

06 HONEST Q&A

率直な、一問一答。

なぜ、マーケティングや広報に力を入れなかったのですか?

K1くんを知らない方へ広く売るより、手の届くお客様に幸せになってほしいと考え、浅く広くより深く狭いサポートを選びました。ただ、既存のお客様に新機能を伝え切れないこともあり、今は「伝えすぎて負担にしない広報」を模索しています。

K1くんを、おすすめしない店舗はありますか?

管理が不要な店舗や、接客のすべてをシステムへ置き換えたい店舗には、他の選択肢が合う場合があります。家族経営でも数字をしっかり管理したい、税務・労務へ備えたいという場合にはお役に立てます。

AIはどこまで使っていますか?

月報作成、不正検知のスコアリング、シフト作成支援などはすでに実装しています。ただし、不正の最終判断など、人に影響する判断は人間が行います。AIやAPI連携で操作工程を減らし、人が判断と接客へ集中できるようにします。

ハードが壊れたら、訪問を待つのですか?

まず電話でハード単位まで原因を切り分け、別プリンターへの印字、ONU付近での注文、オフライン運用など、営業を続ける方法へ切り替えます。交換機は設定済みで送り、POS本体も最後の微調整だけ遠隔で行えるよう準備します。

サポートで失敗したことはありますか?

イーサネットHUBが故障した際、「近くの家電量販店で買う方が安くて早い」と案内したところ、USB HUBとの違いが伝わらず、かえってご迷惑をかけました。それ以来、先にスピードとコストのどちらが重要かを確認し、お客様に合う方法を提案しています。

FROM THE REPRESENTATIVE

かゆいところに手が届く。
モバイルオーダーから
確定申告補助まで。

このページで、まず「分かる」と共感していただけたらうれしく思います。格好よく見せるのは、今もそれほど得意ではありません。でも、飲食店の現場で何が起きるかを考え、困ったときに一緒に悩むことには自信があります。

株式会社APPLILAB 代表取締役菅野 壮紀

まずは、今のお悩みを聞かせてください